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1本の赤い薔薇

新しい年が始まったとばかりと思っていたら、
今日から短い2月の始まりです。1日の今日が日曜日なので、
4週きっかりとカレンダーに納まって、更に日数が少なく感じます。
ここではいまだ雪に出会うことはありませんが、雨の続く昨日までとは違い
今朝は久しぶりに良い天気に恵まれました。

祖母(義母)宅の井戸の脇で、こんなに寒いというのに
1本の赤い薔薇がそっと花開きました。
冷たい雨にうたれて、うなだれて咲いている時も、
氷の粒を纏って、重たげな花弁を開こうとしている時も、
どんな時でも、その芳しい香りに変わりはありません。
今日は輝くばかりの太陽の日差しを浴びることができて、嬉しい事でしょう。
5月に皆と一緒に咲けばよいものの、早々に蕾をつけてしまったのですから。
でも、冬枯れた庭の中で、たった一つ咲いてくれた赤い薔薇のおかげで、
家人の心がぽっと暖かい気持になれるのですから、嬉しい一輪です。

赤い薔薇がここにやって来たのは、遥か遠い昔だそうです。
醸造業を営んでいた頃、蔵で働いていた方が、
仕事を辞めて何年も経ったある日、自転車の後ろに苗木を
乗せて、10㌔以上の距離をはるばる持ってきてくださったのだそうです。
今なら車でひとっ飛びですが、その方のお宅は山をいくつか
超えたところにあるそうです。

井戸の脇で、今では日本水仙にその場所の殆んどを
占領されようとしている赤い薔薇ですが、今までに肥料を施した事も
なく、5月には赤い花を咲かせていました。
バラの寒肥は12月や1月に施しますが、
我が家のバラにも肥料を忘れていました。
幸い休日の今日はお天気も良く、肥料遣りには最適かもしれません。
by totochoco | 2009-02-01 10:34 | 放任園芸家 | Comments(6)
Commented by わいわい at 2009-02-04 08:08 x
ととさん おひさしぶりです。
たぶん 今年初めてのお尋ねかと思います。
最近 何でも 忘れてしまいますので たぶん・・・おそらく・・・です。
遅ればせながら ことしも どうぞよろしくお願いします。

赤い1本のバラの 花物語 いいですねぇ。
10キロも離れたところから 自転車で運ばれてきて
そしてひっそり咲いている・・・・なんて 聞くだけで感動です。
木や花の物語は好きなものにとっては ついつい長話になってしまいますね。
私の庭にも いっぱい 花や木の たわいもない物語がありますが
咲くたびに 頭の中で 繰り返し物語っていますわ。笑

今日は ととさんに教えていただいた チャペックさんのことも ちらっと思い出したりしました。
またね~。
Commented by kinmokusei35 at 2009-02-04 10:45
ととさん、こんにちは。
赤いバラのお話、素敵なお話ですね。
庭のなかの植物一本一本に、何かしら思い出や物語が
あり見るたびに、「そうだったわね」とか「もう、こんなにおおきくなって」とか花や木に話しかけます。
この頃、バラの花も増やしていなかったので
今日は、ちょっとピーンとくるものがないか苗を探してこようかと
思っています。せっかく植えても枯らしたりした苗もありますが
出会いも大切ですものね。
今日は、お天気もよくて春が近づいたようです。何度も雪に見舞われたので晴れ間がとてもうれしいです。
Commented by とと at 2009-02-07 21:52 x
わいわいさん、ご無沙汰しております。
こちらこそ大変遅くなりましたが、今年もどうぞよろしく
お願いいたします。
私の記憶でも、たぶん・・・おそらく・・デス。。
バラのお話のこと、ありがとうございます♪私も嬉しいです。
わいわいさんのお庭の花や木のひとつひとつにも、それぞれ
思い出話がありますよね、もう数えきれないくらい。。
何度も何度も聞いている話なので、真冬に咲いた今、
ブログに活字で書き留めてみました。
Commented by とと at 2009-02-07 22:09 x
sumireさん、こんばんは。
赤い薔薇のこと、ありがとうございます。実は何度も何度もその
お話を聞いているのよ。こうして文字にするといつもと違う感じ(笑)です。
sumireさんのお庭の薔薇や木やお花にも、その時の気持ちや
それにまつわる物語が一緒に植え込まれているのでしょうね。

園芸店でピーンと来る苗に出会えましたか?
きっと今頃はそのお花もsumireさんのお家でほっとして
根をゆったりと伸ばして、素敵なお花を咲かせているかも?
其方では雪と聞きました、ここでは雪はまだまだのようです。
Commented by 縁側 at 2009-02-12 17:58 x
お久しぶりです。
 赤いバラが今年はお手入れととさんのお手入でいっそう活き活きと咲きますよう。
 自庭のバラが不調なとき、楚々と逞しく咲いているバラに出会うと、自分が不甲斐なくもあり、また、その生命力にかつては大切にしていたであろう方の愛情を感じたりも。
 ところで、K-カンパニーのピーターラビット、いつか観てみたいものです。
 とってもそっくり!(足の細さ以外)熊川さんは放蕩息子なんですって。
Commented by とと at 2009-02-13 21:54 x
縁側さん、ご無沙汰いたしております。
K-カンパニーのピーターラビット、観たいですね~。
K氏の演出も楽しませてくれそうですよね♪

薔薇のこと、実は私もなのです。
美しく咲かせているお庭を見ると、そのお宅の家人の
愛情をひしひしと感じますね。
我が家のは成績不良ですが、先日慌てて
寒肥を施しました・・。
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