きょん

秋の終わりから咲いている、
ドリフトローズ(京成バラ園)ですが、
咲いているのは低木の上の方の花だけです。
この花以外の出てきた新芽は全て、
きょんに食べられてしまいました。

1度木酢液を撒いたら、しばらく
きょんの足跡は遠ざかっていたのですが、
そんなに頻繁に撒くわけにもいかず、
気付いたら、新芽は全滅でした。
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悲しいことに、エンドウ豆も伸びたまっすぐの芽と、
次々に出てきた脇芽も食べられてしまいました。
ソラマメも半分以上食べられてしまったので、
慌てて竹を50本ほど切り、網をハサミで切って、
囲いを作りました。
素人の頼りない囲いですが、いくつかの
ソラマメは無事に保護できました。

夏にむけての野菜作りも、
昨年のようには簡単にいかないかもしれません。
きょんに知られてしまった小さな畑、
なんとか守っていければ・・・と思っています。


# by totochoco | 2019-01-18 22:23 | 放任園芸家 | Trackback | Comments(2)

ルーベンス展

昨年末、東京国立西洋美術館に
「ルーベンス展」を見に行きました。
ペーテル・パウル・ルーベンス(1577~1640)は由緒ある
家柄に生まれ、高度な教育を受けて育ちました。
当時はスペインが統治した、現在のベルギー西部フランドル地方の画家です。
ベルギーのアントウェルペンという町に大工房を構えて
大作を量産し、ヨーロッパ中を渡り歩き、各地の王侯貴族に
歓迎され、後の美術作品に多大な影響を与えました。
また、ギリシャ語やローマ語の原典を読むことが出来たので、
古代の神話など架空の物語を表現力豊かに絵に再現することができました。

美術館に入るとすぐに、アントワープ聖母大聖堂の祭壇画が
ほぼ原寸大で映し出されています。
美術館の入り口から出口まで、圧倒される
スケールの大きな作品群に熱いエネルギーを感じます。
今回は10カ国から約40点の作品が集結しました。

↓「エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち」(1615~1616年)
リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
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今回の作品展は、ルーベンスが若い頃に数年間滞在したイタリア時代の
貴重な作品を多く鑑賞することができます。
イタリアの美術家の作品や古代彫刻も展示されており、
ミケランジェロ・ラファエロらのルネサンス美術・
カラヴァッジョらの同時代美術に影響を受け、弟子達や後の美術家に多大な影響を
与えた事も解りやすく説明されています。
「ベルヴェデーレのトルソ(石膏像)」
「棘を抜く少年」の構図からも、ルーベンスの的確な緻密なデッサン力に
感心いたします。

「エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち」のように
神話の中のヴィーナスなど、色彩効果による女性の繊細な肌のふくよかな美しさは、
後の印象派ルノワールにも影響を与えています。
この肌を表現できる三大画家は、ティツィアーノ・ルーベンス・ルノワールだと
音声ガイドで勉強しました。

最近は絵画展に出かけると、音声ガイドを利用するようになりました。
画家が残した作品の時代の背景やみどころ、その時代の音楽を
聴くこともできるので、より深く楽しみが広がります。



# by totochoco | 2019-01-03 21:11 | 日々のこと | Trackback | Comments(2)

サフラン

サフランの花が一斉に咲きました。
パエリア用にしべを取るために、9月末に植えたところ、
一月ほどで一斉に花開きました。
赤いしべが、雄しべだとばかり思っていたら、
正しくは雌しべでした。
よく見てみると、黄色い花粉がたくさん付いた方が
雄しべだったのです。
雌しべは咲き出した早々に摘み取らないと、
細く小さくなり花弁とともに溶けてしまいます。
https://pds.exblog.jp/pds/1/201811/08/45/a0043445_21183923.jpg?w=300&h=200
花開いてから雨もあったので、
花の時期はとても短く儚いものでした。
雌しべは採れたので、ただいま紙に包んで乾燥しています。

桜の木の下に植えたサフランは
「きょん」に見つからないので、無事に雌しべが収穫できました。
野バラの次は、修景用のレッドキャスケードというバラの
新芽が全て「きょん」に食べられてしまいました。
ふかふかの土に足跡がしっかりと、その糞は栄養がないのか、
牛糞や鶏糞と異なりダンゴムシが食べません。

畑のソラマメとエンドウ豆は今のところ、まだ無事です。
今ちょうど芽が出てきたところです。
ブロッコリーは野鳥に啄まれてしまうので、
細い金網でカバーしました。



# by totochoco | 2018-11-10 22:12 | 放任園芸家 | Trackback | Comments(4)

東山魁夷展

     2018年10月24日~12月3日まで、国立新美術館で
     生誕110周年記念・東山魁夷展が開催されています。
        東山魁夷の日本画は、昭和53年3月に「残照」「唐招提寺障壁画」を
      千葉県立美術館で鑑賞して以来、東京国立近代美術館・日本橋三越・
           市川市東山魁夷記念館など何度か足を運んできました。
      今回の展覧会は先月、平日に出かけられる機会があり、鑑賞してきました。

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     「道」青森県八戸市・種差河岸の道。
        この道の前に立つ度に、自分が正されるような気持ちになります。
        前を向いて、しっかりと生きようという気持ちになります。

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  「残照」千葉県君津市、鹿野山。


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  「冬華」白い木立が続く雪野原、白とグレーの静かな夢幻的な世界。


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   「白夜光」フィンランド・クオピオ
     北欧の旅で最後に訪れた森と湖の国、フィンランド。モミの森。


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 唐招提寺御影堂障壁画
   第一期の仕事・昭和50年「山雲」「濤声」
        第二期の仕事・昭和55年「揚州薫風」「桂林月宵」「黄山暁雲」
   昭和56年「瑞光」に奉納された。


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   「月篁」京都市右京区、嵯峨野。
      月の光を浴びた笹の葉が、さやさやと静かな音を立て、
    風に吹かれている竹林の風景。

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    「白い朝」千葉県市川市、自宅の庭。
        一羽のキジバトが、羽を膨らませ寒さに耐える
     姿に「何かを祈り、沈思しているよう」
      な感じを抱き心が通って制作したという。


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     「たにま」長野県野沢温泉村。


         (画像は図録より。図録の文章も参考にしました)


# by totochoco | 2018-11-05 22:38 | 日々のこと | Trackback | Comments(2)

魔笛

新国立劇場2018/2019シーズン開幕オペラ公演「魔笛」を先月観てきました。
「魔笛」は2013年にプラハ国立歌劇場以来、5年ぶりとなります。
普段からCDで聴いている「魔笛」を舞台で観る事が出来、
モーツァルトの魔法の音楽・歌声に酔いしれてきました。

そして、ウィリアム・ケントリッジの舞台美術の描き方に引き込まれました。
黒板に白いチョークで線や点が描かれたようなアニメーションが印象的でした。
時に見せるアニメーションの遠近法は、
私の身体を扉(舞台)の奥に誘う錯覚を感じさせました。

線が描かれた側から消えてゆき、メトロノーム・星空・天体・宇宙・鳥・数式など
動きを持って描かれてゆくので、ついつい眼が画像を追ってしまいます

歌う姿と画像とを100分の50ずつ観ていて忙しい舞台でしたが、
私にはとても贅沢なジングシュピールでした。





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(画像は The Atre 11の表紙より)


「おいらは陽気なパパゲーノ」は鳥の羽をまといユーモラスなイメージが
私の頭の中にはありましたが、今回のパパゲーノは、小粋な美男子。

タミーノの「この絵姿の心奪う美しさは」絵姿に魅せられた美しい旋律。

パミーナとパパゲーノの優美な二重奏「恋を感じるほどの男には・・」。

うきうきした侍女達の誘いについのりそうになるパパゲーノと、

それをいましめるタミーノの五重奏の面白さ。

第一幕フィナーレ・3人の少年(今回は女性)の美しい歌声。

タミーノが吹く笛の音で踊るサイのアニメーションが映像で表されたときは、
何故サイがここで?と不思議に思いながら観ていました。



タミーノ・パミーナ・ザラストロの三重奏「いとしいお方、もうお目にかかれませんの?」

パパゲーノのアリア「かわいい娘か女房がほしい」ジュ・ドゥ・タンブル(鉄琴)の響きにのって
陽気な旋律の中に哀れっぽさを秘めた歌が大好きな私は、良く口ずさみます。

ハンサムな学者のようなザラストロの低音は地の底に響くような深みのあるバスで、

「この神聖な殿堂の中では」その荘厳な低音の響きに、私も次第に神聖な気持ちになります。

人間愛を歌うザラストロの後ろでは、先ほどのサイが捕らえられてしまう驚きの映像が現れます。
ザラストロをじっくりと聴きたいところが、サイに眼がちらちらと。

夜の女王のアリアは、そのソプラノと星空に吸い込まれるように聞き惚れていました。

フィナーレでの試練を乗り越えた2人を讃える合唱、などなど。

「魔笛」には心躍る楽しい曲がいくつもいくつも散りばめられているので、

大好きな歌劇です。




# by totochoco | 2018-11-03 22:51 | 音楽 | Trackback | Comments(0)