2018年 11月 03日 ( 1 )

魔笛

新国立劇場2018/2019シーズン開幕オペラ公演「魔笛」を先月観てきました。
「魔笛」は2013年にプラハ国立歌劇場以来、5年ぶりとなります。
普段からCDで聴いている「魔笛」を舞台で観る事が出来、
モーツァルトの魔法の音楽・歌声に酔いしれてきました。

そして、ウィリアム・ケントリッジの舞台美術の描き方に引き込まれました。
黒板に白いチョークで線や点が描かれたようなアニメーションが印象的でした。
時に見せるアニメーションの遠近法は、
私の身体を扉(舞台)の奥に誘う錯覚を感じさせました。

線が描かれた側から消えてゆき、メトロノーム・星空・天体・宇宙・鳥・数式など
動きを持って描かれてゆくので、ついつい眼が画像を追ってしまいます

歌う姿と画像とを100分の50ずつ観ていて忙しい舞台でしたが、
私にはとても贅沢なジングシュピールでした。





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(画像は The Atre 11の表紙より)


「おいらは陽気なパパゲーノ」は鳥の羽をまといユーモラスなイメージが
私の頭の中にはありましたが、今回のパパゲーノは、小粋な美男子。

タミーノの「この絵姿の心奪う美しさは」絵姿に魅せられた美しい旋律。

パミーナとパパゲーノの優美な二重奏「恋を感じるほどの男には・・」。

うきうきした侍女達の誘いについのりそうになるパパゲーノと、

それをいましめるタミーノの五重奏の面白さ。

第一幕フィナーレ・3人の少年(今回は女性)の美しい歌声。

タミーノが吹く笛の音で踊るサイのアニメーションが映像で表されたときは、
何故サイがここで?と不思議に思いながら観ていました。



タミーノ・パミーナ・ザラストロの三重奏「いとしいお方、もうお目にかかれませんの?」

パパゲーノのアリア「かわいい娘か女房がほしい」ジュ・ドゥ・タンブル(鉄琴)の響きにのって
陽気な旋律の中に哀れっぽさを秘めた歌が大好きな私は、良く口ずさみます。

ハンサムな学者のようなザラストロの低音は地の底に響くような深みのあるバスで、

「この神聖な殿堂の中では」その荘厳な低音の響きに、私も次第に神聖な気持ちになります。

人間愛を歌うザラストロの後ろでは、先ほどのサイが捕らえられてしまう驚きの映像が現れます。
ザラストロをじっくりと聴きたいところが、サイに眼がちらちらと。

夜の女王のアリアは、そのソプラノと星空に吸い込まれるように聞き惚れていました。

フィナーレでの試練を乗り越えた2人を讃える合唱、などなど。

「魔笛」には心躍る楽しい曲がいくつもいくつも散りばめられているので、

大好きな歌劇です。




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by totochoco | 2018-11-03 22:51 | 音楽 | Trackback | Comments(0)