1 「魔笛」は2013年にプラハ国立歌劇場以来、5年ぶりとなります。 普段からCDで聴いている「魔笛」を舞台で観る事が出来、 モーツァルトの魔法の音楽・歌声に酔いしれてきました。 そして、ウィリアム・ケントリッジの舞台美術の描き方に引き込まれました。 黒板に白いチョークで線や点が描かれたようなアニメーションが印象的でした。 時に見せるアニメーションの遠近法は、 私の身体を扉(舞台)の奥に誘う錯覚を感じさせました。 線が描かれた側から消えてゆき、メトロノーム・星空・天体・宇宙・鳥・数式など 動きを持って描かれてゆくので、ついつい眼が画像を追ってしまいます 。 歌う姿と画像とを100分の50ずつ観ていて忙しい舞台でしたが、 私にはとても贅沢なジングシュピールでした。 (画像は The Atre 11の表紙より) 「おいらは陽気なパパゲーノ」は鳥の羽をまといユーモラスなイメージが タミーノの「この絵姿の心奪う美しさは」絵姿に魅せられた美しい旋律。 パミーナとパパゲーノの優美な二重奏「恋を感じるほどの男には・・」。 うきうきした侍女達の誘いについのりそうになるパパゲーノと、 それをいましめるタミーノの五重奏の面白さ。 タミーノ・パミーナ・ザラストロの三重奏「いとしいお方、もうお目にかかれませんの?」 パパゲーノのアリア「かわいい娘か女房がほしい」ジュ・ドゥ・タンブル(鉄琴)の響きにのって ハンサムな学者のようなザラストロの低音は地の底に響くような深みのあるバスで、 「この神聖な殿堂の中では」その荘厳な低音の響きに、私も次第に神聖な気持ちになります。 人間愛を歌うザラストロの後ろでは、先ほどのサイが捕らえられてしまう驚きの映像が現れます。 夜の女王のアリアは、そのソプラノと星空に吸い込まれるように聞き惚れていました。 「魔笛」には心躍る楽しい曲がいくつもいくつも散りばめられているので、 大好きな歌劇です。
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by totochoco
| 2018-11-03 22:51
| 音楽
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